タカラガイの飼育その2
磯採集餌による飼育の技術 2002.12.18
中形(3〜4.5センチ)種の「口黒キヌタ」。とくに水槽飼育 磯採集海綿の餌やりの飼育には最適種である。入手困難。 関東では、水深が5メートル以上にいる場合が多い。ただ、磯の深い小さい穴でも生活している場合も稀にあったりするので、丹念に探す事をオススメする。(販売目的以外の飼育目的の方には、居場所の情報を提供します。)最近思うのだが、中形種がどうも飼育には良いようだ。
磯のタカラガイ優良餌の海綿
千葉以南の磯で採集できる、オレンジ色の海綿と黒い海綿。冷凍保存して、3日に1回くらい小指の先ほどあげると良い。食べると1〜4時間でお尻から便となり排出されるので、すごく腸が短いようだ。未消化のような排泄物をするのだがちゃんと栄養を吸収しているらしい。
給餌されたオレンジ色の海綿に群がる、初雪宝と口黒キヌタ。右の写真は冷凍された海綿。
現在繁殖を狙う60センチ水槽。タカラガイの飼育は、餌を水槽のガラス面で植物(藻、珪藻)生産する千葉県魚貝類情報が3年前からのオススメの技術の方が、ペットや鑑賞用には最適である。これは水槽の容量が多ければ多いほど安定する。ただ、繁殖や自然界の生態を観察を狙う時には、無理があるようである。現在 星キヌタなどの大形種などは、海綿を餌にしてはじめて飼育できているようだ。
水槽飼育にむくタカラガイの種類
★貝名 飼育のしやすさ 参考技術
ハツユキダカラ ★★★★★ 一番ペットとしても、研究用としても飼育しやすい種類。捕獲も冬などに簡単に砂浜で捕まる種類。日本産タカラガイの中でも超雑食の部類。
クチグロキヌタ ★★★★★ 捕獲が難しいのだが、飼育には、冷水機はいらないし、水槽内でわく浮遊植物プランクトンなどをたべたり、餌づきも良い。ただ、完全に水槽内だけでできた、植物プランクトンだけでの飼育は困難で、磯採集による海綿の餌やりがないと、案外もろい。
オミナエシダカラ ★★★★ 環境汚染などに強く、捕獲に技術をようしない。現在ではメダカラよりも捕獲が簡単な種類。化学物質による磯焼けなどにやたらと強いのが、その原因。よく飼いならすと、磯巾着や動物性タンパクを食べるようになるが、当たりはずれがある。
メダカラ ★★ 餌をさがすのが水槽の中で苦手と言う弱点を持っている。天然界では、強力に環境に順応できるが、水槽に連れてくると、いくじのない種類。
シホリダカラ ★★ 鑑賞用に最適で魅力的なオレンジの、枝のない円柱の、ポリプをつけた外套膜を持つ。突然大量発生するが、ここ数年大量発生をみない。環境ホルモンに弱いのかな?
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